【腐敗臭】異常な口臭は病気のサイン!!◯◯な臭いがしたらすぐに病院へ!
口臭がキツいとたくさんのネガティブな印象を持たれます。
- 仕事ができないと思われる
- 自己管理できないと思われる
- 異性にモテない
- 人間関係に支障をきたす
- 避けられる
- 自信がないと思われる
友人や家族関係にも影響し、ビジネスシーンにおいては確固たる信頼や評価を得ることが難しくなるかもしれません。
口臭を気にしながら人前で堂々と話すことは不可能でしょう。
口がクサイがために、失うものはとても大きいです。(口臭を改善する方法は、「自分は気づかない…?口臭を抑える方法10選」を参考にしてみてください。具体的でスグ効果の出る口臭ケアの方法を多数紹介しています。)
しかし、口臭は「異性に嫌われる」「周囲の人から避けられる」などの以外にもっと大きな問題を抱えている可能性があります。
それは、生死に関わる深刻な病気のサインかもしれません。
「口臭」と言えどもたくさんの種類のニオイがあります。
しかし、病気の種類や症状によって特徴があるため、口臭がサインとなって病気の早期発見につながる可能性があります。
今回は病気の早期発見に役立つ、口臭の嗅ぎ分け方法をご紹介します。
Contents
クサイだけならまだマシ?本当はコワイ「口臭」
本来、人間の口の中は雑菌だらけで、口臭が発生してしまうのは自然なことです。
誰でも寝起きは口がクサイですし、緊張したり、空腹を感じたら口が臭くなります。
これは唾液の分泌が減少し、口内で細菌が増殖した結果、口臭の原因物質である「揮発性硫黄化合物(VSC)」がたくさん作られるためです。
このような自然な体のメカニズムで発生する口臭を「生理的口臭」と呼び、口臭の程度も低く一時的なものです。
- 1日3回食事を摂る
- 朝夕、欠かさず歯磨きをする
- 時折ガムを噛むなどして唾液の分泌を促す
などの生活の中の基本的な対策法で解決できます。
また、ニオイの強い食物を食べた時に、口の中がクサくなることも自然な減少ですので、治療や病気の心配はありません。
- ニンニク
- ニラ
- ラッキョウ
- 納豆
- 香辛料
- コーヒー
これらの食品は一時的に強い口臭を発生させますが、時間の経過とともにニオイは消えます。
しかし、口臭の原因が「生理的口臭」、「飲食物による口臭」以外にある場合は注意が必要です。
口臭は健康バロメーター!「病的口臭」は放っておくと大変なことに!?
「生理的口臭」、「飲食物による口臭」のような自然の体のメカニズムで発生する口臭ではなく、体の器官や口腔内に何らかのトラブルが起きることによって発生する「病的口臭」は注意が必要です。
病気によって引き起こされる口臭は放っておいても治りませんし、悪化すると症状が深刻化して命に関わる可能性さえ出てきます。
また、ニオイも独特で強い傾向にあります。
- 毎日しっかり歯を磨いているのに口臭が消えない
- 今までになかったような異常なニオイがする
- 常に口からニオイがする
- 口の中が常に乾燥し、ネバネバする
- すぐに喉が乾く
- 以前より体がだるく、疲れやすい
これらの症状がある場合は、
- 口腔内
- 消化器官
- 呼吸器官
に異常があると考えられます。
放っておいても治る可能性は低いので治療が必要です。
しかし、口臭は体の異変を教えてくれる指標になります。
一見すると口臭はデメリットしかないように見えますが、病気の早期発見や治療に役立つ可能性もあります。
また、家族、友人、パートナーの口臭がいつもと違って、異常にキツかったり、嗅いだことのないニオイがした場合は、口臭と病気の知識があることで、体の異変に気づいて病気から守れるかもしれません。
「息クサイよ」
など、直接的な表現でなく、
「最近疲れてない?」
「食欲減った?」
「便秘っぽい?」
など、相手を思いやりながら遠まわしの表現で気づかせてあげることができます。
是非、この機会に口臭と病気の関係性について知っておくことをオススメします。
「口腔内」は口臭の原因ナンバー1
口腔内は息の出口で、非常に口臭に影響しやすい部位です。
歯周病
口臭の最大の原因は歯周病と言われ、腐った肉のようなニオイを発生させます。
歯周病はブラッシングで取りきれなかった歯垢が歯と歯肉の間に溜まって炎症を起こして、歯を支えてる土台を溶かしてやがて骨まで溶かしてしまう恐ろしい病気です。
(画像元:松翁会歯科診療所)
歯周病は進行しても痛みは感じにくく、「気づいた時には、抜歯が必要になるほど進行していた」というケースも珍しくありません。
- 歯を磨くと出血する
- 歯茎がピンク色でなく、赤く腫れている
- 歯と歯の間に隙間ができて詰まりやすい
- 歯がグラつく
- 口の中がネバネバしている(特に寝起き
- 歯の表面がザラザラする
- 非常に強い口臭がする
- 歯が伸びたように見える
日々の入念なブラッシングは予防にはなりますが、治療にはなりません。
歯周病の進行があまりにも進んでしまっている場合は、最悪「抜歯」せざるを得なくなてしまいます。
歯周病は以前は「不治の病」と言われてきましたが、今は技術も進んで治療できるようになったので、歯周病の兆候が見られた場合は早めに歯医者へ行きましょう。
ドライマウス(口腔乾燥症)
ドライマウスは女性に多く、唾液の分泌量が低下して、常に口の中が乾いた状態になってしまう病気です。
- 薬の副作用
- 心理的要因(ストレス)
- 咀嚼不足
- 加齢
が原因と考えられます。
唾液は口内の細菌を退治する働きを持っているのですが、ドライマウスによって唾液の分泌量が減少すると、細菌の繁殖を抑制できず、口内の食べカスなどを分解し口臭を発生させます。
また、唾液が減って口の中が乾いた状態になると、虫歯や口内炎も併発させてしまいます。
ドライマウスを治すには、口の渇きを防いで、唾液の分泌量を増やす必要があります。
唾液の分泌量を促す食べ物や口臭に効果的な食生活の送り方を紹介した記事がありますので、こちらの記事も合わせて参照してください→【厳選!】コソッと口臭を防いでくれる食べ物&飲み物はコレっ
- よく噛んで食べる
- 梅干し、レモンなどの酸っぱい食べ物を食べる
- 煎餅などの硬いものを食べる
- こまめに水分補給をする
- 積極的におしゃべりをする
- 運動や体を動かすなどしてストレスを溜め込まない
- 医師と相談して内服している薬を変えたり減らす
- コーヒー、アルコール、タバコなどの嗜好品を減らす
虫歯
虫歯はイオウのようなニオイを発せさせます。
歯を磨かないままでいると、口内の細菌が食べカスを栄養にして酸を発生させ、歯をとかして虫歯になります。
虫歯の穴には歯垢や食べカスが詰まって、歯磨きだけでは取れなくなります。
進行した虫歯はかなりキツイ臭いを発生させます。
虫歯を予防するには日々のブラッシングが何よりも重要です。
特に、寝ている間は殺菌作用のある唾液の分泌が激減し、虫歯菌が最も活発に働くため、就寝前は欠かさず歯磨きをして歯垢を落としてから寝ましょう。
歯磨きだけでなく、デンタルフロスで歯と歯の隙間の歯垢も落とすようにして下さい。
虫歯の90%は歯の隙間から出てくると言われています。
(画像元:Amazon)
最低1日1回、就寝前の歯磨き時だけでもデンタルフロスで歯垢を落としきる習慣をつければ非常に効果的な虫歯の予防になります。
日本人はアメリカ人に比べ、圧倒的に歯に対する意識が低いと言われています。
(出典:PR TIMES)
アメリカでは、歯磨き、デンタルフロス、マウスウォッシュ…全てセットで行う習慣が根付いているので、日本人の私たちも是非真似したいですね。
おすすめマウスウォッシュのコンクールF(画像:Amazon)
深刻な病気を疑うべき、消化器系による口臭
消化器官【しょうかきかん】
食物を摂取して,これを分解・吸収し,血液中に送る働きをする器官で,内臓の主体を占める。多くの動物では,口に始まり肛門に終わる消化管とこれに付属する消化腺からなる。コトバンク
消化器官は食道・胃・肝臓・膵臓(すいぞう)・胆のう(たんのう)小腸・大腸・直腸・肛門を指します。
暴飲暴食、高カロリー、高タンパク、栄養価の低いジャンクフードばかりを食べる「偏った食生活」を続けがちな現代人にとって、消化器官は最も負担がかかりやすく、大病の原因になりやすい器官と言えます。
異常な口臭を感じたらまずは専門医に相談して、以下の病気の疑いがないか診てもらいましょう。
胃腸病(胃炎、胃・十二指腸潰瘍)
卵の腐ったようなニオイを感じたら、それは胃腸病の可能性があります。
胃腸病は主に、食生活やストレスが原因で胃腸の働きに異常を起こし、種々な疾患を起こす病気の総称です。
胃の働きが十分に機能しなくなると消化不良をおこし、体内で食べ物が異常発酵した結果、大量に生成されたニオイ物質が腸管から吸収され、血流に乗って肺から排泄して卵の腐ったようなニオイを発生させます。
また、腸の働きが低下したり、疾患がある場合も、腸内の細菌バランスが崩れ、悪玉菌が増加してニオイ物質を発生させる原因となります。
- 偏食
- 過労
- ストレス
- 暴飲暴食
- 睡眠不足
- 飲酒・喫煙
- コーヒーの飲み過ぎ
- 運動不足
このように胃腸病は生活習慣や食生活と密接に関わっているので、正しい食習慣の知識を知って、対策することが重要です。(食生活は口臭だけでなく体臭にも深く影響していて、様々な病気の原因にもなってしまいますので、詳しくは【ストレス】ワタシ・・・臭ってる?体臭から病気が判明!原因と対策一覧を参考にしてみてください。)
胃腸病には様々な症状があるので、病名と併せて一つずつ症例を見ていきましょう。
急性胃炎
(画像:石橋クリニック)
急性胃炎は胃の内側をコーティングしている粘膜が急激に炎症を起こして、みぞおちに激しい痛みを感じます。
それに伴い食欲不振、胃の不快感、吐き気を引き起こします。
原因
急性胃炎は、ストレス、飲酒、食中毒、痛み止めなどの薬の副作用、暴飲暴食、が主な原因です。
急性胃炎は名前の通り短期に症状を発す反面、回復も比較的早いのが特徴です。
治療法
症状が軽い場合は絶食をして胃を休めるだけで、治療できます。
辛い食べ物やアルコール、コーヒー、は避けてお粥やうどんなどの柔らかくて消化に良いものを食べて徐々に胃を慣らしていって下さい。
また、短期的に胃が炎症を起こす急性胃炎に対して、常に胃炎の状態が持続する慢性胃炎があります。
- 繰り返し長期間急性胃炎を引き起こす
- 加齢による胃の老化
- ヘリコバクターピロリ菌(以下ピロリ菌)の感染
が慢性胃炎を引き起こす主な原因です。
ピロリ菌は、ガンに移行する可能性を持ち、胃の強い酸の中でも生きることができ、正確な感染ルートも特定できていません。(不衛生な環境下で飲み水や食べ物から口に入ると考えられています)
ピロリ菌(画像:大阪ガン循環器予防センター)
慢性胃炎の治療は食事療法だけでなく、原因によってピロリ菌を除去する必要があります。
次項の胃・十二指腸潰瘍でピロリ菌の除去方法について詳しく触れています。
胃・十二指腸潰瘍
(画像元:標準医療情報センター)
胃潰瘍はピロリ菌、薬、胃酸が胃の粘膜まで傷つけ、ひどいときには筋肉までえぐりとってしまった状態です。
強力な消化液の胃液(攻撃因子)と胃壁を守る粘液(防御因子)のバランスが崩れ胃酸過多により起こる場合が多いようです。
胃潰瘍の場合は、食事中や食後にみぞおちの辺りに鈍い痛みを感じる(症状によって痛みが出ない場合もある)のに対し、十二指腸潰瘍は、空腹時や夜間にみぞおちから〜上腹部右周辺〜背中まで広範囲に痛みを感じます。
空腹時や夜間に痛みを感じるのは、空腹時は胃の中に食べ物がないため、胃酸が直接十二指腸に流れ込む事が原因です。
他にも胸焼け、食欲不振、膨満感(お腹が張ったような感じ)があります。
原因
胃潰瘍患者の70%〜80%、十二指腸潰瘍患者の90%以上がピロリ菌に感染していると言われていることからも、ピロリ菌の感染が最大の原因と考えられます。
ピロリ菌の感染によって胃粘膜に有害な活性酸素が多く作られ、粘膜が傷つきやすくなります。
もひとつは胃酸過多が大きな原因と考えられます。
コーヒー、アルコール、香辛料などの胃酸分泌を促進させる食べ物を多く食べたり、ストレスを感じた時に自律神経の働きが活発になり胃酸が過剰分泌され、潰瘍の原因となります。
治療法
軽度の潰瘍は、一回の食事の量を減らしたり、アルコール・辛い食べ物などの刺激物を避ける食事や、市販の薬を服用するだけで治す事ができます。
胃酸の分泌を抑制してくれる、ガスター10(画像:第一三共ヘルスケア)
胃の損傷した粘膜を保護・修復してくれるスクラート胃腸薬S(画像:スクラート)
市販の薬を飲んでも痛みが続く場合は、消化器科でピロリ菌を除菌する治療方法をうける必要が有ります。
ピロリ菌除菌するには、まず本当にピロリ菌があるかどうか検査します。
検査方法は選ぶ事ができますが、最もポピュラーな方法は胃カメラでピロリ菌が本当にあるかどうかを検査する方法です
ピロリ菌が見つかったら、除菌薬を処方されます。(注:ピロリ菌が見つからなかった場合は、保険適用外となり1.5万円ほど自費になります)
人により、一回の処方で完治する場合もあれば、数回かかる場合もあるようです。
費用は病院や回数によって違いますが、1回で完治した場合は、およそ1.5〜2万円程です。
ピロリ菌を除菌できて、胃ガンのリスクも減らす事ができるのを考えれば、決して高い費用では無いと思います。
糖尿病
甘酸っぱい口臭は糖尿病の可能性があります。
糖尿病になると、血液中の糖を分解しエネルギニーに変える「インスリン」というホルモンが不足します。
インスリンが膵(すい)臓から分泌されず、糖の分解ができなくなると、血液中に糖が増えて血糖値が上がり、尿から漏れ出すという糖尿病の症状が引き起こされます。
体は糖の分解で得ることの出来なかったエネルギーの代わりに、脂肪やたんぱく質を分解することでエネルギーを作り出そうとするのですが、この時ケトン体という副産物も一緒に生成します。
甘酸っぱいニオイの正体は、このケトン体に含まれるアセトンというニオイ物質です。
ダイエットで過剰な食事制限をした時も、糖に変わるエネルギーのために脂肪とたんぱく質を分解しケトン体を発生させるので、別名ダイエット臭とも呼ばれます。
- 最近尿が近い
- 体重が減った
- やたらノドが渇く
- 異常な眠気
- 疲労感・だるさ
- 勃起障害
- 手足が痒い、しびれる
- 目がかすむ
原因
糖尿病は、遺伝による先天的な原因による発症するケースもありますが、糖尿病患者の約95%は生活習慣・食生活が原因で糖尿病になる後発的な原因と考えられています。
食べ過ぎ・飲み過ぎ、脂質、たんぱく質の過剰摂取による血糖値の上昇や、ストレスによってインスリンの感受性が低下し、インスリンが分泌されても血糖値が下がりにくくなることが挙げられます。
治療法
バランスのとれた食事の量と質で、血糖値をコントロールする食事療法や、ジョギング、体操、水泳などの有酸素運動をすることでブドウ糖を消費させ血糖値を下げる運動療法が基本的な治療になります。
インスリンの分泌量が減少する「2型糖尿病」に対して、全くインスリンの分泌がされなくなる「1型糖尿病」の場合は、直接体にインスリンを注射する、インスリン療法が必要になります。
また、2型糖尿病の場合でも食事・運動療法で改善が見受けられない場合は、段階的にインスリン療法を行い血糖値をコントロールしていくケースもあります。
肝臓病
肝臓の機能が低下したち、異変が起きると「ネズミ臭」「カビ臭」が発生します。
肝臓は500以上の役割があると言われていますが、主な機能は栄養素を分解し組み立てる「代謝」、体の有毒な物質を浄化する「解毒作用」、脂肪やタンパク質の分解を助ける「胆汁」を作る3つの働きがあります。
肝臓の機能が低下すると解毒する力が弱まり、血液に有害なニオイ物質が流れ、肺から口臭としてニオイが出てしまいます。
原因
食べ過ぎ、飲み過ぎによって過剰に摂取された脂肪、糖分、アルコールは肝臓で中性脂肪となって蓄積
され、「脂肪肝」になり、放っておくと炎症を起こして「肝炎」になります。
肝炎は様々な肝機能を低下させる病気ですが、食生活からくる脂肪肝だけでなく、ウイルス感染、血液感染によって引き起こされるケースもあります。
肝炎が慢性化すると、慢性肝炎→肝硬変→肝がんにまで悪化し、口臭もかなりキツくなります。
肝臓は「静かなる臓器」と言われ、症状が自覚しにくいため、口臭などの体のサインに注意深く察知する必要があります。
- 顔、目が黄色っぽい(黄疸)
- 食欲がない
- 倦怠感
- 吐き気
- イライラする
- 肝臓の右上部に張りがある
- 爪に縦の筋が出る
- 寝付きが悪い
治療法
程度の軽い場合は安静にしているだけで快方に向かいます。
しかし、胃腸同様に食生活によって慢性的に肝臓に負担を与えている場合は、症状が悪化して肝硬変や肝がんなど、重病化す前に食生活の改善をしましょう。
食事は腹八分目までに抑え、タンパク質、糖分、アルコールの摂りすぎには十分注意してください。
肝臓は自覚症状が出にくいため、気付いた時にはすでに病気が進行しているケースがあるので、今は症状がなくても普段の食生活から予防しておくことが賢明です。
また、B型肝炎やC型肝炎など、安静にしたり、食事療法だけでは治療することができないケースがあるので異変を感じたら、専門医に相談して問診、検査をうけることをお勧めします。
呼吸器系の病気は不快な「生臭いニオイ」!
喉、鼻、肺、気管支が炎症を起こし、皮膚組織がただれたり、化膿して菌が増殖することで「生臭いニオイ」を発生させます。
呼吸器系の病気は口内トラブルと同様に、息の通り道や、息を貯めておく場所であるため、歯周病の腐った肉のニオイにも近いとも言われています。
気管支炎
気管支炎は気管支の粘膜に炎症を起こして、咳や痰を引き起こす病気です。
炎症を起こした部分が化膿して、膿んだような生臭いような口臭を発生させます。
風邪をひいた場合やチリ、ホコリを吸収した時など、一時的に気管支が炎症を起こすことを「急性気管支炎」と言い、通常は数日〜数週間、長くて90日程で炎症は回復します。
それ以上持続的な咳や、痰が続くような場合は「慢性的気管支炎」の可能性があり、肺が弾力性を失い、膨らんだまま収縮しなくなる肺気腫を併発させる危険性があります。
原因
細菌やウイルスが気管支の粘膜に感染することによって発症する「感染性気管支炎」と、喫煙やスモッグなど有害な物質を吸い込むことで発症する「刺激性気管支炎」があります。
(pm2.5、化学スモッグなどの空気汚染は大きな社会問題)
冬にインフルエンザなどのウイルスが蔓延することで感染する感染性気管支炎が最も多い原因ですが、常日頃から喫煙する習慣のある人はウイルス感染だけでなく、刺激性気管支炎のリスクも高まるので、気管支炎の症状が出たら、禁煙する、本数を減らすなど対策が必要です。
治療法
急性気管支炎の場合は安静にして、十分な栄養を摂ることで治療します。
咳が長引いたり頻度が高い場合は鎮咳薬、痰が絡んで寝苦しい場合はなどは去痰薬という薬を使います。
慢性気管支炎の場合は検査をして抗生物質による治療が必要となるので、症状が長引く場合は専門医に相談してください。
予防策として特に冬場は手洗い、うがいを徹底し外出時もマスクを着用し、喫煙者の場合は禁煙、本数を減らして気管支への刺激を避けましょう。
(タバコは体にとって負担にしかならない)
また、家の掃除をしていないと、ホコリやカビが溜まって家にいる時にも有害な物質を吸い込む可能性があるので、掃除・空気の入れ替えも有効な予防策になります。
蓄膿症(副鼻腔炎)
前頭洞、篩骨洞、上顎洞、蝶形洞鼻の4つからなる「副鼻空」と呼ばれる空洞部分に膿がたまり、炎症が起きることを「副鼻腔炎」と言います。
蓄膿症は副鼻腔炎が慢性化した状態です。
(画像元:なたまめ茶と蓄膿症)
副鼻空にウイルスが入り炎症を起こし鼻水が止まらなくなったり、鼻づまり、鼻の奥から喉に鼻水が垂れて痰が出やすくなります。
また、膿が溜まることで顔面に痛みを感じたり、濃い黄色や緑がかった鼻水が出ることもあります。
膿が溜まることで鼻の奥から不快な臭いを感じ、口臭にも影響します。
原因
風邪を引いたとき最も発症しやすいと考えられていますが、花粉症などのアレルギー症状や歯の炎症、有害な空気(カビ、ホコリ、大気汚染)を吸ったときも原因に考えられます。
熱が下がっても、鼻水、鼻づまりなどの症状が治らない場合は蓄膿症の可能性があります。
治療法
バランスの整った栄養ある食事、規則正しい生活で免力を取り戻すことで自然治癒することができます。
痛み、鼻水など蓄膿症の症状で日常生活に支障が出る場合は、病院で専門医のもと薬を処方してもらうのが一番確実ですが、市販の薬でも治すことができます。
蓄膿症と言えば「チクナイン」(画像:小林製薬)
薬を飲んでも改善されなかったり、免疫力が弱く抗生物質の有効性が低い場合は、手術が必要になるケースがありますが、入院のいらない内視鏡による手術で傷も付かないので、負担は軽く済みます。
鼻水や鼻づまりを起こすと、どうしても仕事に身が入らなかったり、集中力が散漫になりがちですので、早めに対処したいですね。
扁桃腺炎
赤く腫れた部分が「扁桃腺炎」(画像:近藤診療所)
「のどちんこ」の横のビー玉のような丸みを帯びている部分が扁桃腺です。
赤く腫れ、唾を飲んだときや、食べ物を飲み込んだときに喉に痛みを感じます。
腫れが大きくなり、症状が進行すると高熱(38〜40度)や頭痛、倦怠感、寒気など様々な症状を起こします。
扁桃腺炎えお発症することで膿栓ができやすくなります。
膿栓は非常に強い悪臭を発するので喉の痛みが長引く場合は早めに対処しましょう。
原因
口の中の唾液や粘膜は、口の中の菌を殺菌する力をもっていますが、冬の乾燥した空気や、エアコンの近くで過ごすと口の中が乾いて菌が繁殖しやすくなります。
特に無意識に口呼吸をする癖がある人は口の中が乾燥しやすく扁桃腺炎になりやすいと言えます。
また、免疫力の低下によって菌に抵抗できなくなる場合も発症しやすくなります。
治療法
扁桃腺炎は抗生物質を投与することが基本的な治療法です。
必ずしも医師から処方箋を貰わなくても、市販薬で治すこともできますが、痛みがひどくなると食事が困難になったり、様々な合併症を引き起こす可能性があります。
風邪を引きやすく、免疫力が弱い体質の方は病院で診てもらうことをおすすめします。
扁桃腺炎は日々の手洗い・うがいが非常に有効な予防策になります。
うがいと言ったらコレ!(画像:イソジン公式)
日頃からマスクをしたり十分に水分を摂り喉を潤わせ、細菌を繁殖させにくい状態を心がけましょう。
一目でわかる!口臭別病気一覧
最後に、口臭の特徴から推測できる病気の一覧表をご紹介します。
自分自身や周囲の人の口臭が下記の特徴に当てはまる場合は、病気のサインだと推測できます。
口臭に異変を感じたら、深刻化する前に専門医に相談しましょう。
- 甘酸っぱいニオイ……糖尿病、飢餓臭(ダイエット臭)
- アンモニア臭…..腎臓機能低下、尿毒症
- 腐った肉のようなニオイ……口内炎、歯槽膿漏、蓄膿症、鼻炎、扁桃腺炎、肺炎、気管支炎
- ネズミ臭、カビのようなニオイ…….肝機能の低下、慢性肝炎
- 腐った卵のようなニオイ…….胃炎、胃潰瘍、十二指腸炎
参考文献「気になる口臭、体臭、加齢臭」
まとめ
病気になると体の機能が低下して、さまざまな症状となって表れます。
もちろん口臭も例外ではありません。
体がSOSを発している可能性がありますので、病気のサインを見逃さずに対処しましょう。
口臭ケアは健康があってこそ成り立ちます。
口が臭くて悩んでいる人は必ず原因があります。
まずは健康な体が何より大切です。
それからしっかり正しいと効率的な口臭ケアをしましょう。
そうすることで本当の意味で自信を持って仕事や恋愛に打ち込めることができます!
時には健康面から自分を見直してみることも大事ですよ。