汗が臭い原因は悪い汗!?サッと臭わない汗に変える6つの改善法
学生時代からバスケ部で滝のように汗をかいてきた。
チームメイトに汗臭い奴はたくさんいたど、自分は臭ったこともないし、汗が臭いなんて指摘されたこともない。
大学卒業後、不動産関係の会社に就職。
趣味や大好きスポーツに割く時間はほとんどないが、サラリーマンとして朝から晩まで働き、仕事は順調。
だけど….最近なんだか汗が臭い。
以前は気にした事なかったのに…..
たいした量の汗をかいてない……なのに汗が臭い。
- 最近急に汗が臭くなった
- 昔は汗をかいても臭くなかったのに、年々汗が臭うようになってきてる
- 急に汗が臭くなったのは体の異常かもしれないから心配
- 汗の量は少ないのに、臭いは強い
実は、汗には臭いやすい汗と臭いにくい汗があります。
食生活、運動不足、年齢、などの様々な要因によって汗の質は変化していきます。
また、体の不調や病気によって感じたことのないような、異常な体臭を発生させてしまうケースもあります。
体臭が急に変化したり、今まで嗅いだことのないような汗の臭いがした場合など、体臭に異常を感じた時は、単に汗腺の働きが低下しているだけでなく、病気の可能性も考えられます。
今回の記事では、汗が臭くなってしまう原因と対策法、また汗の臭いから病気を見分ける方法を紹介していきます。
それではいきましょう!
最近汗が臭い….こんな人は要注意!
汗が臭い原因は「悪い汗」をかいている可能性が高いです。
実は、汗は汗でも不純物や老廃物だらけの臭いが発生しやすい「悪い汗」と、
ほとんど水分から出来て臭いにくい「良い汗」があります。
汗を分泌する汗腺は、汗をかく習慣がないと日に日に衰えていきます。
また、食生活やストレスなどによっても影響されます。
- 運動不足
- 肥満体型
- 食生活が乱れている
- ストレスが多い
- たばこ・アルコール大好き
このような人たちは臭いやすい悪い汗をかいている可能性が高いので注意が必要です。
臭い汗の原因となる「悪い汗」は、日頃の制汗ケアだけでなく、衰えた汗腺を鍛え直して、臭いやすい汗にしてしまう食生活や生活習慣を改めることによって予防・改善できるのでしっかり対策しましょう。
汗が臭い原因は「悪い汗」にあり!
良い汗と悪い汗とは?
汗には汗臭い体臭を発生させやすい悪い汗があります。
良い汗と悪い汗ではそれぞれ特徴が全く異なります。
- 水分とわずかな塩分
- サラサラ
- 透明
- 蒸発しやすい
- 汗の粒が細かい
- 酸性
- 無臭
- 体温調節機能高い
- ミネラルなど老廃物が多い
- ベタベタ
- 乳白色、または黄色っぽい
- 乾きにくい
- 大粒の汗
- アルカリ性
- 悪臭
- 体温調整機能低い
このように汗の成分や粘度、臭いも違います。
自分の汗は悪い汗?良い汗?
自分の汗が臭いやすい悪い汗か、臭いにくい良い汗か判断できない場合は、赤色のリトマス試験紙を使ってみましょう。
悪い汗はアルカリ性なため、リトマス紙を青く変色させます。
色が変わらなければ良い汗と言えます。
リトマス紙は紫キャベツで代用できます。
紫キャベツを千切りにして焼酎や水に浸して(煮汁でも可)、ろ紙に染み込ませ乾燥させればリトマス紙の代用品出来ます。
汗を分泌する「エクリン腺」と「アポクリン腺」
汗を分泌する汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」と呼ばれる2種類の汗腺があります。
エクリン腺とアポクリン腺ではそれぞれ汗の成分や役割も異なります。
エクリン腺は全身に約300万個分布していて、99%以上は水で、残りの1%は塩分、尿素、アンモニアなどから構成され、蒸発しやすいため体温を下げるのに適しています。
一方、アポクリン腺は、
- ワキの下
- 乳輪
- 陰部
- 耳の中
など、カラダの一部から発汗する特徴を持っており、水分以外に脂質・タンパク質・脂肪酸・糖質・アンモニアを含んでいます。
アポクリン汗腺による発汗は、本来異性を惹きつけるフェロモンとしての役割や、集団のなかで独特な臭いによって個体認識をするために重要な役割を持っていて、言わば臭いを放つための器官と言えます。
ワキガの原因もアポクリン腺によるものです。
汗の臭いの正体は雑菌
実は、汗そのものは無臭です。
汗の臭いは皮膚の常在菌が汗を分解した時に発生する臭いです。
雑菌は汗をエサに繁殖するため、発汗するほど雑菌が増殖し、分解する汗の量も多くなるため体臭がさらに強くなります。
アポクリン汗がワキガのような強い臭いを発生させてしまう原因は、水分以外にタンパク質、糖質、脂質、アンモニアなど、雑菌にとって栄養豊富な多くの成分を含んでいるためです。
アポクリン汗に含まれる不純物や老廃物は、雑菌にとってかっこうのエサとなり、汗を分解・繁殖することで強烈な臭いを発生させます。
そのため、汗をかいて放置していると雑菌が繁殖して汗臭くなります。
汗腺のろ過機能が働かないと、汗が臭くなる
汗腺機能が低下すると、アポクリン腺だけでなく、本来ならサラサラした雑菌を繁殖させにくいエクリン腺からも雑菌のエサとなる汗を分泌してしまうことになります。
一体なぜ、汗腺の衰えが悪い汗を作ってしまうことになるのでしょうか?
その答えは汗腺のろ過機能にあります。
体温が高まると、カラダは体温を下げるために汗を分泌します。
この時、汗腺には血液から「水分」と「ミネラル」が取りこまれます。
汗腺のろ過機能が正常な場合は、体の熱を下げるために必要な水分と、わずかな塩分だけを汗として排出させ、体内活動に必要なミネラルは再び血液内に再吸収させます。
「良い汗」の成分は水分とわずかな塩分から出来ているため、蒸発しやすく、気化熱による体温調節もうまく働かせることができます。
しかし、汗腺のろ過機能が鈍っている場合、血液から水分だけでなくミネラル分などの不純物も一緒に排出させてしまいます。
「悪い汗」は水分だけでなでくミネラルなどの不純物を含むため、ベタベタしていて蒸発しにくく、体温調節もスムーズに行かなくなります。
悪い汗は多くの不純物や老廃物を含んでいるため、皮膚に住み着く雑菌にとって栄養豊富なエサとなります。
また、「良い汗」は塩分を含み乾きやすいため、皮膚を弱酸性に保つのに対し、「悪い汗」はベタベタして乾きにくく皮膚をアルカリ性に傾けます。
アルカリ性の環境下で雑菌は繁殖しやすくなるため、さらに臭いを強める原因となります。
汗の臭いは、雑菌が汗を分解することにより発生するので、当然菌の数が多くなればより多くの汗を分解されるため汗臭い体臭は強くなります。
汗臭い体臭を改善する方法
汗による体臭を改善する方法を紹介していきます。
汗が臭い原因は、雑菌を繁殖させる乾きにくいベタベタした悪い汗をかいているためです。
「悪い汗」を「良い汗」へ改善するには、汗腺の機能を回復させたり、汗そのものを臭いにくくする対策など、日常生活の中で意識することでケアできるポイントもあります。
簡単で効果の高い方法だけを集めたので、ぜひ試してください。
1.汗腺を鍛える
汗腺のろ過機能が低下してしまう原因は、汗をかく習慣がなかったり、年中空調の整った部屋で過ごすことが挙げられます。
汗腺の「ろ過機能」を回復させるために一番有効な方法は汗をかくことです。
汗腺を鍛えて、臭いにくい良い汗に改善を紹介します。
有酸素運動
- ジョギング
- 水泳(ハードでないもの)
- サイクリング
- ウォーキング
- ダンス
これらの有酸素運動は、効果的に汗腺を鍛えることができます。
有酸素運動は体の負荷がかかりにくく、持続性のある動きを指します。
ついついたくさん汗をかこうと、ハードな運動をしてしまいがちですが、激しい無酸素運動は体臭改善の観点から見ると逆効果です。
- 筋トレ
- 短距離走
- 競泳
- ウエイトリフティング
これらの運動は乳酸を大量に発生させます。
乳酸と混じった汗が皮脂と結びつくことで、すっぱいような汗の臭いを発生させます。
体に負荷のかからない軽めの運動を心がけましょう。
汗腺を鍛える入浴法
忙しくて運動する時間をとれない場合でも、入浴の時間を使って汗腺を鍛えること可能です。
汗腺のろ過機能を高め、汗の臭いを改善する入浴方法をご紹介します。
普通に高温の湯船に長時間浸かるだけでは、汗腺を鍛えることは難しいです。
かといって毎日サウナにも入るワケにはいきませんよね?
そこで紹介したのが、
- 手足浴
- 半身浴
- 全身浴
この3つを順番に行っていく方法です。
手足浴、半身浴、全身浴にはそれぞれメリットがあります。
手足浴と半身浴には、
- リラックス
- 血行促進
- デトックス
- 汗腺活性化
全身浴には、
- 疲労回復
- 体を温める
- ダイエット
などの効果が期待できます。
全身浴よりも手や足だけを温める方が汗腺を刺激しやすく、普段十分に機能していない休眠汗腺を目覚めさせることができるため、汗の臭い対策には手足浴を普段の入浴に織り交ぜると効果的です。
汗腺を鍛える入浴の仕方
1.手足浴
まずは手足浴をしていきます。
湯船に40〜42度のお湯を約15cm張ります。
バスチェアを湯船に入れて座り、足と手をお湯につけます。
足はくるぶしまで、手は手首までお湯を10分くらいつけます。
10分程つけたら、次に半身浴に移行していきます。
2.半身浴
バスチェアを湯船の外に出して、ぬるめのお湯を足していき、みぞおちのあたりまでお湯を足していきます。
半身浴のお湯の温度は36度位がベストです。
そのまま10分くらいつかりましょう。
交感神経が鎮まり、リラックス状態に入りストレスが軽減されていきます。
3.全身浴
最後に通常の全身浴に移ります。
そのまま肩まで熱いお湯を足していき、40度くらいに調節しましょう。
大量に汗を発汗するため、入浴後は水分補給を忘れずにしましょう。
また、途中喉が乾く場合は風呂にお水を持って行って水分補給をしながら入りましょう。
酢風呂
お風呂に酢を入れることにより、
- 殺菌
- 血行改善
の2つの効果が期待できます。
約50〜150ccを目安に酢を湯船に入れて下さい。
酢には殺菌作用の高い「クエン酸」が含まれているため、外側から皮膚上の雑菌を除去してくれるのに役立ちます。
オススメはリンゴ酢です。
リンゴ酢にはカリウムが豊富に含まれていて、発汗、殺菌だけでなく、血行不良を解消して老廃物を溜めにくくする効果も期待できます。
入浴後は酢の臭いが体に残る場合があるのでシャワーでしっかり洗い流してください。
また、風呂上がりの水分補給に、酢を少量混ぜてると汗腺機能がさらに回復します。
日々の入浴にちょっとした工夫を凝らすだけでも、汗腺を刺激し、臭い汗を改善することが出来ます。
2.血行改善
血行を改善して酸素の供給不足をなくすことで、ツンとしたすっぱい汗の臭いを改善することができます。
ヒトの体は生きていくために必要なエネルギーを、「クエン酸サイクル」と呼ばれるクリーンな燃焼方法で作り出します。
しかし、血流が悪く酸素の供給量が減少すると、「解糖系」と呼ばれる方法でエネルギーを作ります。
解糖系の場合、エネルギーを完全に燃焼させることができず、乳酸などの体臭の原因となる物質を発生させます。
つまり、血行が悪化し酸素不足になると、解糖系でエネルギーを燃焼しようとするため、乳酸が発生しやすくなります。
汗は血漿(けっしょう)と呼ばれる血液の液体成分から作られているため、乳酸がたまると、発汗時に一緒に排出されます。
乳酸が混じった汗は、すっぱいアンモニア臭を発生させてしまいます。
また、血行不良は体に様々な異変を起こさせます。
- 肩こりが激しい
- 冷え性
- ストレスが多い
- 目がしょぼしょぼする
- 肌が荒れる
- 汗の臭いがすっぱい
これらの症状が頻繁に起きる場合は、血行不良が原因で体臭が発生している可能性が高いです。
すっぱい汗の臭いを改善するには?
血行改善で大事なことは3つあります。
- 有酸素運動
- バランスのとれた食生活
- ストレスを溜めない
この3点を改善していくことで、血行不良の解消が期待できます。
有酸素運動
有酸素運動は汗腺を鍛えて、ろ過機能を改善するだけでなく血行改善にも効果を発揮します。
適度に筋肉を動かすことで、血液を毛細血管の隅ずみにまで循環させることができます。
他にも基礎代謝の向上、カラダを温める効果など期待できるので、血行改善に有効だと言えます。
食生活
ビタミンE、ビタミンCには血行不良を緩和させる働きがあります。
ビタミンEの特徴は、ストレスや脂っこい食事などにより発生した活性酸素を防ぐ働きを持つことです。
活性酸素はカラダの器官を錆びつかせ、免疫力の低下、筋力低下、疲労、肌荒れ、などの様々な老化現象を引き起こします。
- アーモンド
- かぼちゃ
- モロヘイヤ
- ひまわり油
- 煎茶
- 小麦胚芽
ビタミンCにはコラーゲンの生成を助ける働きがあります。
コラーゲンは美容のイメージが強いですが、細胞と細胞を結びつける働きがあり、血管壁が非常に薄い毛細血管の強度を維持するのに役立ちます。
また、ビタミンCはビタミンE同様に抗酸化作用を持つため、ドロドロした血液をサラサラにしてくれる働きもあります。
- 赤ピーマン
- 黄ピーマン
- アセロラ
- レモン
- 柿
- モロヘイヤ
- いちご
他にも、
- 納豆….ナットウキナーゼと呼ばれる血管内にできた血栓を溶かす酵素を含む
- 豆腐….大豆サポニン、レシチンなどは血中の中性脂肪を溶かす働きを持つ
- 海藻….水溶性食物繊維は血液の凝固作用を抑える
- トマト…リコピンが強力な抗酸化作用を持つ
- 椎茸…エリタデニンが血中コレステロールを減らす働きがある
脂っこい食事や、喫煙、飲酒、バランスの欠いた不規則な食事は血行不良を引き起こし、すっぱい汗の臭いを引き起こします。
食事のバランスを整え、血行改善に効果的な食べ物を積極的に摂り入れましょう。
3.服についた汗の臭い
汗が臭いと感じる原因は汗そのものだけでなく、衣服に付着した雑菌による可能性もあります。
「毎日服を洗っているから大丈夫」と考えるのはちょっと危険です。
汗臭いニオイは皮膚の常在菌が汗を分解することで発生します。
衣服に汗が付着すると、雑菌は繊維に染み込んだ汗を分解し、繁殖して衣服から汗臭いニオイを発生させます。
例え洗濯をしても、衣服に付いた雑菌を落としきれなければ、すぐに汗臭いニオイがぶり返します。
特に、「洗濯したては臭わないのに、汗をかいたらすぐに衣服が臭くなってしまう」場合は、衣服に付着した雑菌を除去しきれていないことが原因でニオイが発生している可能性が極めて高いです。
雑菌を死滅させ汗臭いニオイを消す
衣服に付着した雑菌を殺菌するには「漬けおき洗い」が最も簡単で効果が高い方法です。
衣服を着て汗臭いニオイがすぐにぶり返す場合は、雑菌をしっかり死滅できていない証拠なので、漬けおき洗いをしてしっかり殺菌しましょう。
やり方は簡単です。
- ニオイがきになる衣服(シャツ、靴下)を用意する
- 洗面器、または桶に衣服が沈められるくらいの量のお湯(約45度)を張る
- 通常の洗剤と酸素系漂白剤を適量入れ混ぜる
- 衣服を30分ほど漬ける
- 漬け終わったら他の洗濯物と一緒に、いつも通りに洗濯機をまわす
漬けおき洗いをすることで、通常の洗濯では落としきれない、繊維の奥に染み付いた皮脂の汚れや雑菌まで除去することが出来ます。
他にも、
- 着終わった衣服はなるべくその日のうちに洗う
- 洗濯機に衣服をギュウギュウに入れない
- 洗剤を入れすぎない(雑菌のエサになってしまう)
これらのポイントに気をつけてしっかり洗いましょう。
衣服に付いた雑菌を落としきれていなことが原因で汗臭いニオイを発生させてしまうケースは多いです。
毎回する必要はありませんが、定期的に漬けおき洗いをして雑菌を死滅させて汗のニオイを残さないことが重要です。
また、「繊維」によって臭いやすいものと、そうでないものがあります。
ポリエステル、アクリル、ナイロンのどの化学繊維は通気性、吸湿性が悪く蒸れやすいため雑菌が繁殖し汗臭くなりやすいと言えます。
反対に綿やコットン、麻、ウールなどの天然繊維は通気性、吸湿性に優れているので安心です。
4.こまめに汗は拭き取る
汗をかいたらこまめに拭き取りましょう。
汗が臭いのは、汗そのものの臭いではなく皮膚の常在菌が汗を分解するためです。
雑菌が汗を分解して繁殖する前に、汗をかいたらなるべく早くふき取ると汗の臭いを抑えやすくなります。
タオルで拭き取るだけでも十分ですが、市販のデオドラントシートには殺菌成分が含まれているため、より効果的な体臭対策になります。
特に衣服に汗が染み込むと臭いを消すのが難しなるので、なるべく汗をかいたらすぐに拭き取りましょう。
夏場の営業や通勤などで、どうしても大量に汗をかいてしまうことがわかっている場合は替えのシャツを用意しておくと安心です。
5.水をこまめにとる
水分不足は体臭を強めます。
人間のカラダは汗を流すにも水分を必要とするため、水分不足になると発汗作用が弱まります。
すると、本来なら汗と一緒に流れ出る皮脂が毛穴に詰まり悪臭を発生させます。
皮脂が詰まり酸化するとノネナールと呼ばれる加齢臭の元となるニオイ物質が発生します。
(加齢臭については→【加齢臭】臭う人には意外な原因が!4つの対策法まとめを参考にしてください)
また、体内の水分が減少すると汗に含まれるミネラルや脂質などの濃度が高まります。
汗に不純物が増えることにより、汗臭いニオイを発生させやすい「悪い汗」を分泌させます。
水分はこまめに補給しましょう。
のどが渇いたと感じる頃には体内ではすでに水分が減ってきているため、「1時間に1回は必ず水を飲む」などルールを決めましょう。
6.ミョウバンは臭いの万能薬
汗臭いニオイにはミョウバンが効果的です。
市販のデオドラントグッズで効果を感じなければミョウバン水を試してみましょう。
現在ミョウバンは食品添加物として使用されていますが、もともとは鉱石から採取され、古くは古代ローマ時代からデオドラントグッズとして愛用されてきました。
最近人気の天然アルム石を配合したデオドラントグッズなどにも配合されています。
ミョウバン水は自宅で簡単に作ることができます。
ミョウバンはスーパーで100円ほどで手に入りコスパもよく、衣服や靴、布製品などにも使えるため利用価値は高く1本あると非常に便利です。
ミョウバン水の作り方は【魔法石】コスパ抜群の制汗剤&デオドラント[ミョウバン]が凄いと話題沸騰!
で詳しく説明しているので参考にしてください。
汗が臭いのは病気のせい?
汗が臭い原因は、汗腺の機能低下だけではなく他の可能性も考えられます。
特に汗が普段と違うようなニオイや、嗅ぎ慣れない臭いがした場合は、カラダの異常や病気の影響によるケースもあります。
※汗の臭いだけでなく、口臭や排泄物からあきらかに異常な臭いを感じた場合は専門医に相談してください。
すっぱい汗の臭い
ツンとしたようなアンモニアのようなすっぱい汗の臭いを感じた場合は、
- 血行不良
- 腎臓・肝臓機能の低下
が原因であることが考えられます。
原因1 血行不良
血行が悪くなると体が必要とする酸素がスムーズに行き渡りにくくなり、血液に乳酸が溜まりやすくなります。
汗は血液の成分から作られるため、血中に乳酸が混ざっていると発汗時に汗と一緒に体外へ排出されてしまいます。
乳酸混じりの汗は、皮膚に付着している皮脂と結びつくとすっぱい臭いを発生させます。
血行不良はストレスや喫煙、飲酒、動物性たんぱく質、脂質の摂りすぎなどによって引き起こされるので、毎日大量に摂取する習慣がある人は控えましょう。
原因2 腎臓・肝臓機能の低下
もう一つは、肝臓と腎臓の機能が低下することによって発生するケースです。
腎臓は血中から老廃物をろ過して尿を作りだす器官ですが、ろ過機能が低下してしまうと、血液に老廃物やアンモニアなどの有害物質が蓄積され、おしっこ臭い汗が分泌されます。
腎臓の機能は、
- 糖尿病
- 高血圧
- 肥満
3つの原因により低下します。
塩分や脂質の多い食生活をしていると腎臓に負担がかかりやすくなるため、味の濃い外食や、コンビニなどで食事を摂る習慣がある場合は注意してください。
肝臓も同様にアルコールや薬、アンモニアなどの体に有害物質を解毒してくれる働きを持っているため、アンモニアが解毒されず、体内を循環してしまうため、汗がおしっこ臭くなります。
- 飲酒
- タバコ
- 疲労偏った食生活
- 疲労
- ストレス
血行の悪化同様に、飲酒、タバコやストレスは内臓機能を低下させ、アンモニア臭を強めるので注意してください。
甘酸っぱい汗の臭い
汗から甘酸っぱい臭いがする場合は、糖尿病の可能性があります。
糖尿病は糖質(炭水化物)を効率的にエネルギーに変える「インスリン」が上手く作用せず、血液内の糖分(血糖値)が高くなっている状態のことをいいます。
糖質はカラダにとって最も大切な栄養素の1つで、体内で消化されると「ブドウ糖」となり、血液に乗って全身へ運ばれエネルギー源になります。
しかし、糖尿病の場合はインスリンが上手く作用しないため、ブドウ糖を効率かつ有効にエネルギーとして扱うことができず血液内のブドウ糖の量(血糖値)だけが上昇していきます。
カラダはブドウ糖でエネルギーを作り出せないと判断すると、代わりに「脂肪」を燃焼させエネルギーを作ろうとします。
カラダが脂肪を燃焼させる時に「ケトン体」と呼ばれる臭いのする燃えカスを作ってしまいます。
このケトン体こそ、甘酸っぱい臭いを発生させる原因です。
ケトン体の濃度は糖尿病の指標にも使われていて、尿、呼吸、汗などカラダのいたる所から甘酸っぱい臭いを発生させます。
また、もう1つケトン体を発生させてします原因が、過度な食事制限によるダイエットです。
ケトン体が発生するメカニズムは糖尿病と同様に、食事制限などにより糖質が抑えられることによって、脂肪を代価エネルギーとして使おうとするためです。
過度な食事制限によるダイエットによる甘酸っぱい臭いは、ダイエット臭とも言われ、基礎代謝の低下や心臓病リスクを高めてしまうリスクもあるの注意しましょう。
ダイエットは、食事バランスとほどよい運動を心がけ、健康的に痩せることを目的としましょう。
便のような汗の臭い
汗から便のような臭いがする場合は、便秘が原因です。
便秘によって腸内に便が滞ると、悪玉菌が大量発生し、腸内に腐敗物をためこみ、有毒物質を発生させます。
腸内で発生した有害物質は腸粘膜から吸収され血液に乗って全身を巡り、呼吸器官や汗腺から分泌されるのですが、便の腐敗によって発生した有害物質は便と成分が似ているため、汗が便臭くなります。
便臭い汗は便秘が原因なため、便秘を解消することで改善することができます。
詳しくは、【ショック!!】まさか自分の体からウ◯コのニオイが…便秘による体臭を防ぐ4つの方法!
を参考にしてください。
魚のような汗の臭い
非常に稀なケースですが、汗や口臭から魚の腐ったような臭いがする場合があるのですが、その場合は魚臭症(トリメチルアミン尿症)の可能性が高いです。
臭いの正体は、トリメチルアミンと呼ばれる魚の臭いそっくりな物質です。
通常であれば、トリメチルアミンは体内で分解されるのですが、肝機能障害や肝機能低下、または先天的にトリメチルアミンを分解する酵素が欠落していることが魚臭症の原因です。
残念ながら、はっきりとした治療法はまだみつかっていません。
臭いを軽減させる治療法として考えられることは、魚臭いニオイを作り出す、トリメチルアミンを体内で作り出さないようにすることです。
そのためには食事でトリメチルアミンを作り出す食べ物を避ける必要があります。
- 魚類
- 甲殻類動物
- チーズ
- 卵
- レバー
- 麦芽(ビールを含む)
- 大豆
- そら豆
- アーモンド
これらの食品はトリメチルアミンを生成させてしまう物質なので控えてください。
もし自分が魚臭症かな?と悩んでいるようでしたら、専門医に相談しましょう。
昭和薬科大学の山崎浩史先生という方は、魚臭症研究者の一人で、郵送で魚臭症の検査をしてくれているそうです。→トリメチルアミン尿症ホームページ
また、魚臭症に関する質問も受け付けているようですので、一人で悩まずに相談してみてくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
汗が臭い原因はベタベタした不純物だらけの「悪い汗」をかいているからです。
運動や食生活、などを改善することによりサラサラしたキレイな「良い汗」に変化させることができます。
また、急に汗のニオイが気になり始めたり、今まで全く汗のニオイがしなかったのに、ニオイを感じる場合はカラダに異変が起きている可能性があり、重大な病気のサインかもしれません。
自分の体臭は体調や年齢など様々な要因によって変化していくものです。
もう一度しっかり自分の生活を見つめ直して、ニオイにズボラにならずしっかりケアしていきましょう!