加齢臭対策のために「摂るべき食べ物」と「避けるべき食べ物」の新常識
「加齢臭」と「食べ物」はとても密接に関係しています。
実は、加齢臭を抑える働きを持つ食べ物は身近なところにたくさんあります。
加齢臭対策に効果的な食べ物を知っていれば、日々の食生活で加齢臭を改善することができます。
その一方で加齢臭を強める食べ物もあります。
加齢臭を強くする食べ物や、不健康な食事の摂り方をし続ける限り、加齢臭は悪化していく一方です。
もしあなたが、
「加齢臭の原因は長年の不健康な食習慣が原因かも…..?」
そう感じているなら、自分の食習慣を見直してみる必要があるかもしれません。
特に、
- 毎日お風呂でしっかり洗っている
- ちゃんとスーツをクリーニングしてる
- 出勤前には必ず制汗スプレーをかかさない
このような加齢臭対策を実践しているにも関わらず、改善が見られない人は、
- 体の外側
ではなく、
- 体の内側
に、原因がある可能性が高いです。
今回の記事では「加齢臭を改善する食べ物と、悪化させる食べ物」を紹介しますので、ぜひ普段の食生活の改善に役立ててくださいね。
加齢臭と食べ物の深〜い関係
加齢臭の原因は、加齢によって体に3つの変化が起きるからです。
- 酸化に対する抵抗力が下がる
- 脂肪酸の量が増える
- 腸内環境の悪化
この3つの体の変化によって加齢臭が発生します。
1、酸化に対する抵抗力が落ちる
私たちのカラダは、年齢を重ねるごとに酸化に対する抵抗力が下がっていきます。
老化現象は、通常の酸素より過度に強い酸化作用を持つ「活性酸素」が、カラダを酸化させ、錆びつかせるためです。
活性酸素には、体内に侵入したウイルスをやっつけてくれる大切な役割があるのですが、増えすぎるとカラダのあらゆる器官までも酸化させ、錆びつかせます。
活性酸素は食事で摂り入れたコレステロールや中性脂肪なども酸化させ、酸化した脂肪=過酸化脂質を作り出します。
この「過酸化脂質」が、脂質を構成する「9-ヘキサデセン酸」と呼ばれる脂肪酸を酸化・分解することで加齢臭の原因物質「ノネナール」が作られ加齢臭が発生します。
加齢臭の不快なニオイの正体は、脂質が酸化して、錆びついたニオイです。(過酸化脂質+脂肪酸=加齢臭)
2、脂肪酸の量が増える
脂肪酸は、
- 肉類
- バター
- マヨネーズ
などの脂質の多い食べ物を摂ると増えます。
外食中心、コッテリした食べ物が好きな人は脂肪酸が増えて加齢臭を強めている可能性が高いと言えます。
油っこい食べ物を摂るほど、ノネナールを作り出す原料が増えて、加齢臭が発生しやすくなります。
3、腸内環境の悪化も加齢臭を強める
加齢臭のニオイをさらに強めてしまうのが、腸内環境です。
加齢によって、腸内の善玉菌が減ると、悪玉菌の数が増えて様々な有害物質を作り出します。
通常、腸内で作られた有害物質は、肝臓に運ばれ解毒され体外へ排出されます。
しかし、有害物質の量が多すぎたり、肝機能が低下していると、解毒処理が追いつかなくなり、血液とともに全身に流れます。
- スカトール
- インドール
- 硫化水素
- アミン類
これらの有害物質は強いニオイを発生させ、加齢臭をはじめ、口臭などの様々な体臭を作り出します。
善玉菌、悪玉菌の数は食事と深く関係しています。
重要なことは、
- 酸化に対する抵抗力が下がる
- 脂肪酸の量が増える
- 腸内環境の悪化
この3つは、私たちが普段食べている、食べ物と深く関わっているということです。
加齢臭対策に効果的な食べ物と、
加齢臭を強めてしまう食べ物、
それぞれを知り、日々の食習慣に反映させていくこと加齢臭対策の重要なポイントです。
それでは、具体的に加齢臭対策のために効果的な食べ物を紹介していきます。
もう一度日々の食生活を改めて、加齢臭を改善していきましょう!
加齢臭対策に効果的な食べ物
加齢臭対策に効果的な食べ物は、以下の3つのポイントを抑えた食べ物です。
- 脂質が少ない
- 抗酸化作用
- 腸内環境を整える
全部を毎日食べる必要はないので、少しづつ自分の食習慣に取り入れていきましょう。
トマト
トマトの赤い色素は「リコピン」と呼ばれる成分で、強い抗酸化作用があります。
リコピンは、加熱することで吸収率が高まるので、
- トマトソース
- ミネストローネ
- ガスパッチョ
など、スープに溶かして食べることで、効果的に加齢臭対策できますね。
火を通すことで効果が高まるので、生のトマトが苦手な人にもオススメです。
赤パプリカ
赤パプリカの鮮やかな赤は、カプサンチンと呼ばれる色素によって色付けされています。
この赤いカプサンチンには、非常に強い抗酸化作用があります。
赤パプリカと似た野菜に「ピーマン」がありますが、赤パプリカの方がビタミンCが約2倍、ビタミンEが約5倍ピーマンより多く含まれています。
また、赤パプリカには赤血球の酸素運搬能力を維持し、マラソンや、水泳などの持久系運動のパフォーマンスを上げる、スタミナアップ効果もあります。
ピーマンのような苦味も無く、加熱調理する必要もなく摂取しやすいのも魅力です。
アセロラ
アセラロラは、「ビタミンCの王様」と呼ばれるほど豊富にビタミンCを含んだ食べ物です。
ビタミンCには強い抗酸化作用があるので、加齢臭対策に効果的です。
また、同じく抗酸化作用を持つ「ポリフェノール」も豊富に含んでます。
アセロラに含まれるビタミンCやポリフェノールは、水に溶けやすい特徴(水溶性)を持っているため、一度に食べすぎると体外へ排出されてしまいます。
少量でいいので、毎日小まめに摂取するようにしましょう。
ゴマ
ゴマには、セサミンやセサミノールなどの脂質の酸化を防ぐ抗酸化脂質が多く含まれています。
料理が苦手な独身男性でも、ゴマならサッとふりかけるだけで摂ることができるの簡単に摂ることができます。
また、セサミンはアルコール二日酔いにも効果があり、体内に溜まったアルコールの解毒を促進してくれる働きも持っているので、働くサラリーマンの強い味方ですね。
鮭・イクラ
鮭、イクラ、甲殻類などの赤い色素に含まれる、アスタキサンチンには非常に強い抗酸化作用があります。
鮭は産卵時に川をさかのぼり、子孫を残さなければなりません。
鮭が大変なストレスと厳しい環境に耐えうることができるのは、筋肉に赤いアスタキサンチンを溜めているからです。
アスタキサンチンにはビタミンEの1000倍、βカロテンの100倍もの抗酸化力を持っています。
他にも、エビやカニ等の甲殻類にも含まれいています。
肉類メインの洋食ではなく、魚菜中心の和食の方が、健康だけでなく、加齢臭対策に適した食習慣ということが言えますね。
ジャガイモ
ジャガイモにはビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCは強い抗酸化作用を持っていますが、加熱に弱く、火を通すと壊れてしまう特性があります。
しかし、ジャガイモのビタミンCは、「でんぷん」に覆われているため、火を通しても抗酸化作用を維持することができます。
また、ジャガイモには「乳酸菌」や「食物繊維」が豊富に含まれているので、腸内の有害物質の発生を抑え、体臭を防いでくれる働きを持っています。
大豆
- 納豆
- 豆腐
- きな粉
など、大豆製品には「イソフラボン」と呼ばれる抗酸化作用を持つ成分が含まれています。
イソフラボンには女性ホルモン「エストロゲン」に似た働きがあり、活性酸素の抑制だけでなく、肌にツヤを与えたり、AGA(男性型円形脱毛症)の原因物質「DHT(ジヒドロテストステロン」を抑える働きがあります。
また、腸内の善玉菌の働きを助けるオリゴ糖も含まれているので、有害物質の発生を防いでくれる効果も期待できます。
大豆は抗酸化作用だけでなく、腸内を整える効果も持つので、非常に頼れる食べ物です。
ナッツ類
お菓子好きで、ついついバターやクリームなどを食べてしまう人にオススメなのがナッツ類です。
- アーモンド
- くるみ
- ヘーゼルナッツ
- カシューナッツ
- ピスタチオ
ナッツ類には抗酸化作用の高いビタミンEが豊富に含まれています。
また、ナッツ類には脂肪が多いイメージがあるかもしれませんが、ナッツ類に含まれる脂肪分は、「不飽和脂肪酸」と呼ばれる、植物や魚から採れる体に優しい脂肪です。
食物繊維も豊富で、血液をサラサラにする働きを持っているのでます。
どうしてもお菓子ばかり食べ過ぎてしまう場合は、代わりにナッツ類を食べるように心がけましょう。
ヨーグルト
ヨーグルトはビフィズス菌や乳酸菌などの、腸内の善玉菌を増やす効果があります。
腸内の善玉菌が増えることで、ニオイも発生させる有害物質の発生を抑える効果がります。
食べやすく、食欲がない時も食べられるので継続的に摂取して腸をキレイにしましょう。
緑茶
緑茶に含まれる「カテキン」には強い抗酸化作用があります。
緑茶の独特の渋みは、カテキンの渋み成分によるものです。
食事の際に緑茶を飲むと、
カテキンは、抗酸化作用による消臭効果だけでなく、血液内の善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす働きをもっているため
緑茶はどんな料理にも合い、脂肪の吸収を抑える効果もあるため、食事の際には緑茶を飲む習慣を身につけましょう。
「和食」は加齢臭対策に最高の食べ物
ここまで、加齢臭を抑える食べ物を紹介してお気づきになられたと思いますが、日本人が食べてきた「和食」には、加齢臭対策に適した食べ物が多くあります。
- 魚
- 野菜
- 大豆
- 緑茶
- ゴマ
これらの食べ物は、和食料理に必ずと言っていいほど出てきますね。
食の欧米化はどんどん進み、しかも最近の冷凍食品は美味しく、すぐ食べれるので、私たちの食生活は便利になっていっています。
しかし、これらの食べ物は体臭対策の観点から考えるとあまり好ましくありません。
もう一度、和食に回帰することが健康とエチケットを取り戻す最も近道かもしれませんね。
また、加齢臭対策に効果的な食べ物がある一方で、加齢臭を悪化させてしまう食べ物もたくさんあります。
控えるべき食べ物を知ることで、さらに加齢臭対策に役立てることができるので、チェックしてくださいね。
加齢臭を悪化させるNG食習慣
加齢臭を悪化させる食べ物は、脂質の多い食べ物です。
特に飽和脂肪酸を多く含む動物性脂肪はニオイを強めます。
脂質は大きく分けて、
- 不飽和脂肪酸
- 飽和脂肪酸
の2種類に分かれます。
不飽和脂肪酸は、魚や植物に多く含まれる脂質で、サラサラしていて常温でも固まりにくく、血中の中性脂肪やコレステロール値を調節する特徴を持っています。※多量に摂取すると冠動脈疾患のリスク健康上のリスクがあります。→一般社団法人日本植物油協会
反対に、飽和脂肪酸は、常温で固まりやすく、摂りすぎると中性脂肪やコレステロールを増加させ、加齢臭の原因になる食べ物言えます。
- 肉類
- バター
- 乳脂肪
- ラード
などの動物のカラダの中に含まれる動物性脂肪に多く見られます。
そのため、普段の食習慣で動物性脂肪を多く含む食べ物を控えることが大切です。
動物性脂肪を多く含む食べ物は避ける
- ステーキ(霜降り)
- 焼肉
- 牛丼
- 豚ロース
など、肉料理は脂肪を多く含むだけでなく、腸内の悪玉菌を増やしてしまうため、食べすぎると体臭を強くします。
また、
- とんかつ
- フライドチキン
- ベーコン
- ハンバーグ
などの、調理の段階で油を多量に使う食べ物(美味しそうなものばかりですね笑)は、さらに脂質の摂取量が多くなるので注意してください。
肉類だけでなく、スナック菓子やジャンクフードも調理の過程で大量に油が使われている場合が多いので食べ過ぎは禁物です。
脂質の摂取を抑える工夫を
肉料理やコッテリした食べ物が好きで、どうしても我慢できな人は料理に一工夫しましょう。
リンゴ酢
リンゴに含まれるリンゴポリフェノールには、血中の中性脂肪を下げる働きや脂肪の蓄積を抑える働きがあります。
また、酢に含まれる酢酸にも血圧やコレステロール値を下げる効果があるので、コッテリした食べ物と一緒に食べることで脂質の吸収を抑えることができます。
オリーブオイル(エクストラバージン)
料理に使う油にも気を使いましょう。
最もポピュラーなサラダ油は、固まりにくく、味にクセもないためよく使われますが、オススメはオリーブオイルです。
オリーブオイルは、熱処理を加えずに、自然の果実か抽出されているため、
- ビタミン類
- βカロチン
- ポリフェノール
などの栄養素がたっぷり含まれているので、酸化しにくく、油を吸収を抑える働きもあります。
ただし、お店で売っているオリーブオイルには、サラダ油同様に人工的に手を加えられているものもあるので、オリーブオイル「エクストラバージン」と表記されているものを選びましょう。
食事を摂る時間
また、食事を摂る時間も関係しています。
- 夜寝る前に夕飯を食べる
- 間食が多い
- 朝抜いて夜ドカ食いする
- 食事を摂る時間が毎回違う
これらの不規則な食習慣は脂質が蓄積されやすくなります。
朝・昼・晩バランスのとれた規則正しい食習慣を心がけましょう。
食品添加物は活性酸素を増やす
着色料、保存料、香料、甘味料、化学調味料などは食品添加物といい、
- 食品を腐敗から守る
- 日もちを長くする
- 味をよくする
- 見た目を美味しそうにする
などのメリットがあり、加工食品や冷凍食品をはじめ、あらゆる食品に使われています。
簡単に食べ物を美味しくできる食品添加物は、便利になっている私たちの食習慣を支えてるとっても過言ではありません。
しかし、食品添加物は科学的に合成された物質なので、カラダは有害物質として認識し、加齢臭を生み出す活性酸素を発生させます。
活性酸素は、アルコールに含まれるアセトアルデヒドやタバコなどの有害な物質が入ってくることで生み出されますが、食品添加物も例外ではありません。
完全に食品添加物をカットすることはかなり難しいので、なるべく自然食品を選ぶ、新鮮な食品を買って自宅で調理する、などの食習慣を身に付けたいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
加齢臭と食べ物は密接に関係しています。
加齢臭対策のために効果的な食べ物は、脂質の少ない酸化を抑える働きを持った食べ物です。
和食にはこの条件に当てはまる食べ物がたくさんあるので、和食を普段の食生活に積極的に取り込みいましょう。
加齢臭対策に効果的な食べ物は健康に良い食べ物ばかりですし、加齢臭を悪化させる食べ物は、生活習慣病などのリスクを持っています。
是非、エチケットや健康のためにも食習慣を見直してみてくださいね!